
CHAPTER 01
ナイロン——軽くて、速くて、強い
ナイロン(ポリアミド)は、1930年代に開発された合成繊維のひとつ。「軽さと強さ」を両立した繊維として、当初はストッキングやパラシュートにも活用されてきた。
アクティブウェアにナイロンが選ばれる理由は主に3つある。まず、吸水性が低いこと。水を吸いにくい繊維の性質上、汗をかいても生地が重くなりにくく、乾くのが早い。次に、繊維表面の滑らかさ。肌への摩擦が少なく、長時間の着用でもストレスが出にくい。そして、高い耐久性。繰り返しの洗濯に対しても形くずれしにくく、長く使い続けられる。

CHAPTER 02
10%の正体——ポリウレタンが生む「戻る力」
ポリウレタン(スパンデックスとも呼ばれる)は、素材全体のわずか10〜25%を占めるだけで、ウェアの着心地を大きく変える。
最大の特徴は伸縮率の高さだ。元の長さの5〜8倍まで伸び、力を解放すると元の形に戻る性質を持つ。ゴムに近い特性でありながら、ゴムよりはるかに軽く、繰り返しの伸縮にも耐えうる。
少量の混紡でナイロンの「固さ」が和らぎ、体の動きに自然と追随するフィット感が生まれる。スクワット、ストレッチ、腕の振り——あらゆる動作をウェアが妨げない理由は、この数パーセントのポリウレタンが担っている。
CHAPTER 03
2つを組み合わせると、何が起きるか
ナイロンだけでは、伸縮性が乏しい。ポリウレタンだけでは、形が安定しない。
この2つを組み合わせることで、「軽くて速乾、かつ体に沿う」というアクティブウェアの理想が生まれる。
混紡比率には設計の意図がある。ポリウレタンが10%前後の構成は、ナイロンの速乾性と軽量性を最大限に生かしながら、程よいフィット感を加える。25%前後になると、よりタイトに体へ沿い、ホールド感が強まる。レギンスやブラトップにこの比率が多く採用されているのは、そのためだ。
素材の配合は、見た目には現れない。それでも着用したときの「動きやすさ」と「快適さ」を、目に見えないところで決めている。

Nylon 90% + Polyurethane 10%
unisex定番モックネックT
速乾性と軽量性を優先した90:10の設計。ナイロンの特性を最大限に生かしつつ、日常とアクティブシーン両方で快適に着られるスタンダードな一枚。
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Nylon 76% + Polyurethane 24%
Unisex パイピングショートパンツ
ポリウレタン比率を高めることでボトムスに適度なホールド感を付与。ナイロンの軽量・速乾性はそのままに、動きやすさを加えた設計。
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Nylon 75% + Polyurethane 25%
Ladie's セットアップブフレアレギンス
レギンスに求められる高いフィット性と体への追随を、25%のポリウレタン設計が実現。フレアシルエットを美しく保ちながら、動きを妨げない。
商品を見る素材を知ると、着方が変わる。
「速乾」も「伸縮性」も、タグに記された数字のなかに設計の意図がある。
その理由がわかると、ウェアの選び方も、着るシーンの使い分けも、少し変わってくるかもしれない。
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